カギというのはどんな場所、どんな目的で使うものであっても、非常に大事なものであることは間違いありません。
住環境を安全にしておくために、それがないという状態は非常に不安ですし、面倒なことだと思います。
紛失して困るのは、程度の差こそあれすべてなのですが、もっとも面倒なのはなんといってもやはりマンションの玄関ドアでしょう。
最近のドアは、紛失に対応して作られているため、シリンダー部分を取り換えることができるようになっています。
家族がそれぞれ持つことになるため、紛失の確率も高くなりますし、一人暮らしであっても自分がなくせばアウトです。
頻繁に紛失するのは困りものですが、もしもカギを失くしてしまったら、そのたびに新しい玄関ドアに取り替えないといけないのでは、こんなに面倒なこともありません。
もちろん、新しいカギ穴に交換す工事も大変だとは思いますが、ドアまるごと交換よりもまだ短時間で済むでしょうし、経済的な負担も軽く済むと思われます。
我が家では、最近、それぞれで一本ずつ持っていたカギのうち、父の分を回収しました。
アルツハイマー型認知症と診断され、最初のころはさほどおかしくなかったのですが、最近になって持ち物をあっちこっちへと移し替えるようになりました。
本人は、盗られないように、なくならないようにと安全を期して片づけ場所を変えるのですが、変えた直後からもう場所がわからなくなります。
財布などの貴重品は特に、誰かに盗まれたと言い張り、自分が隠していることを覚えていないので、そのたびに家中家探しすることになります。
この様子では、いつ何どき家のカギを紛失されるかわからないということで、落ち着いているときを見計らい、あずかっておくねと言って撤収しました。
もしもフラフラと外へ出て行き、紛失したためにカギ交換工事を行っても、自分が原因とは夢にも思わないのですから、認知症の介護は玄関先への注意も重要です。